ぺらぺらになるまでの近道 英語を勉強する前に確認しておきたいこと。
「英語話せない人」から脱却するまでに私がした勉強法(3)
前回の記事では話せるようになるまで、どのようにインプットしてどのようにアウトプットするべきか、ざっと私が辿ってきた流れをお話しました。
今回は具体的にその作業をする前に確認しておきたいことをひとつ。それはどんな風に英語を使いたいのか、どんな事を話題にしたいのか、という事。
効率的な英語の勉強方法
どのようにアウトプットしたいか、によって効率的な英語のインプット方法は変わってきます。単純に事務的にインプット作業をしても、そう簡単にアウトプットできるようにはなりません。
何も考えず、適当にインプット作業をしていると、これいつ使うのかな?って単語を先にたくさん覚えてしまったりします。当たり前ですが、使う単語は覚えているし、使わない単語はどんどん忘れていきます。
それだったら使う単語をできるだけピックアップして先に覚えておいた方がよいではありませんか。
まずは、何を話したいのか、それを伝えるにはどういう英語を使えばいいのか?と実際に使う事を想定して頭の片隅で考える癖を付けましょう。
具体的なステップ
英語が出来るようになりたい!と漠然とした目標を掲げたら、次はその目標を具体化してみましょう。
最低限、自分が言いたいことを準備して、できれば暗唱できるくらいにしておけば、いざ話す機会ができた時にそのフレーズを口にすればよいのです。
まずは表現したいことを具体化する
まずは何を英語で言いたいのか。日本語で「言いたいこと」とその言いたいことを英語で「自分が今言えること」、両方を書き出してリストにしてみましょう。
時間が聞きたい!だったら「今何時ですか?」や「すみません、今何時か時間を教えてもらえますか?」等具体的であれば具体的である程いいです。
英語は最初は自分のできる範囲で。わからない単語があれば辞書を使っても構いません。自分の言いたいことをぴしゃりと正確に言えなくても、大まかな骨子ができれば大丈夫。
中学校までの英語文法でも言える事はたくさんあります。最悪、単語を繋げてゆけばよいのです。ただ辞書で調べた場合はしっかりとその単語を覚えることを意識してください。
実際に使われている例を収集する
動画、映画、ドラマ、歌詞、記事等、日本国内でも実際に使われている英語に触れる機会はたくさんあります。
いろんな英語を「なんて言ってるのかな?」となるべく注意して見たり聞いたりする癖を付けましょう。
その時にこの表現使える!これはこうやって言えばいいんだ!と思ったのがあれば、それもリスト追加したり、修正したりしてストック。
ボキャブラリーや使える英文法が増えてきたら、さらに細かいところまで言えるように自分が書いた英文を少しずつ肉付けして修正していきましょう。
こうやって自分が言いたいこと・言えることリストを構築してゆきます。
とにかくストック!スマホのメモやTwitterを活用
これらのリストへはノートにまとめられればベストですが、スマホのメモ機能やツイッターのハッシュタグ等を活用するのも有効です。
これが言いたい!と思いついたらすぐにメモできるようにしましょう。ネットの記事とかだったら画面メモでキャプチャするのもあり。
リストへのストックを増やすのに使える英語例文集などを利用するのも手です。
文章や台詞を丸々全部覚えようとするのではなく、その中から自分が実際に使いそう!と思えるもの、実際に使っている自分がイメージできるものを選んでストックしていきます。
こうして自分だけの使える単語、例文集が出来上がっていきます。
よく使われている言い回しを見つける!
実は日本語と英語は文の作り方そのものが違います。いろんな英語に触れるにつれ、よく出てくる言い回しが見つかるかもしれません。
そういうのを見つけたら、その言い回しを使って言えることがないか、自分の日本語の「言いたいこと」リストを再確認。
よく使われている表現を積極的に使っていくことで、「日本語を訳そうとした文」よりもナチュラルな英語に近づけることが出来ます。
実際の例に当てはめてみると・・・
例えば今回ご質問をいただいた方は、とある施設でいろいろ質問して聞いてみたいことがあったのにそれができなかったのが悔しい、というのがきっかけだそうです。
次に行く時には自分からあれこれ質問してみたり、相手の説明を理解して、意見を交換したりしたい、とのこと。
私が彼女にアドバイスしたのはまず、具体的にどんな事が聞きたかったのか、どんな事を話したいのか、日本語でよいので書き出してみることでした。
わりと目標が専門的な事だと、文章や話を理解したり、自分の意見を言ったりするのに専門的なボキャブラリーも必要となります。
彼女は大学生だったので、基本的なインプット作業の他に大学の先生に関連する読みやすい記事を紹介してもらって、そこによく出てくる単語を覚えてストックしていくようにおすすめしました。
Twitterを活用
このブログのアクセスの半分くらいはTwitter経由なので、Twitterを活用した勉強方法を少しばかり。
私がTwitter上で「#旅英語」のタグで呟いているのは、そういった「旅で使える英語」ストックを自分の為に溜めているのもありますし、同時にどういうストックをしているのか他の英語学習者の人とシェアできるからでもあります。
使える英語をつぶやいてるアカウントやブログ記事のツイートを見つけたらお気に入りやRTで記録しておきましょう。
人が「使える」と思ったもの全部が自分にも「使える」わけではありませんが、役に立つ可能性は高いです。
まず、表現したいことありき
言葉を勉強する時は英語に関わらずまず、「何が言いたいか」を考えるのが大事。
ここでお話した方法は私が教科書なしで一からヒンディー語を覚えて、会話できるようになった時に実践していた方法でもあります。
完璧なヒンディーではなく、単語羅列の拙いヒンディーから始まり、それから徐々にバリエーションを増やし、言いたいことを言えるようにしていったのです。
教科書がなかったからこそ、これが言いたい!という必要な事から覚えていったのでした。テキストやるのが苦手な人には使える技ではないかな、と思います。参考になれば幸いです。
あんまり言葉にとらわれすぎないこと
よく聞く話ですが言葉はゴールではなくツール。道具なんです。
道具がなくたってなんとか物は作れます。逆にいい道具を持ってても、使えなかったらいい物はできません。道具の使い方を覚えるには説明書を読む人もいるだろうし、何となーくで使っているうちにマスターする人も中にはいるでしょう。
まず何を作りたいか。今持ってるスキルや道具でどうそれを作るか。そしてよりよい物を作るにはどんな道具が必要か。言語の習得も基本的にはこれと同じではないかと私は思っています。
続く
「英語話せない人」から脱却するまでに私がした勉強法シリーズ
「何が書いてあるかわかるようになりたい」をカバーする最低限の方法
「何を言っているかわかるようになる、自分が思っていることを話せるよう」になるまでの実際の流れ
ぺらぺらになるまでの近道 英語を勉強する前に確認しておきたいこと
(当記事)
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