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地図を持たない旅をしてみよう。

公開日: : 最終更新日:2015/07/20 2014

 

mapphoto credit: Bradley Wellscc

地図を持たない旅に出よう

ちょっと前にツイッターで仲良くしてもらってるNさんのこんなブログエントリーを読みました。


地図を持たない女性 | photowise

「地図を持たない」なんて素敵でわくわくする響きでしょうか。今回の旅の間、ガイドブックも地図も持たない旅人に私もちらほらと出会いました。

私自身は地図がないと生きていけないタイプなのですが、彼らと行動を共にしていると「目からウロコ」な場面がたくさんあったので、少しだけ紹介したいと思います。

道に迷っても歩き続ける。

日本では方向音痴として定評のある私。そんなんでよく海外一人旅とかやってるね、と言われる事もしばしば。海外では「迷ったな」と思ったらすぐわかるところまで戻ってわかるところまで出直すタイプ。

方向感覚のある人ってどんな歩き方をしているんだろうか。ずっと気になっていました。一緒に歩いてみてわかったことは、地図を持たない彼らとて、道には迷う、ということ。ただ道に迷った時の心の持ちようが私とは違うのだなぁという印象を受けました。

ジョージタウンで出会った旅人Tとふらふら気ままな散歩に出かけてみた時のことです。

ISHU「今どこにいるかわかる?」
旅人T「ちょっとわからないかも」
ISHU「引き返してみる?」

旅人T「いや、歩き続けてたら、そのうちわかりやすい道に出るでしょ。

この最後の一言。私としては、衝撃でした。小さい道も、歩き続けていたらそのうち大きな道にぶつかる。行き止まりにならない限り、歩き続けてみたらいい。治安上危なそうな時はもちろん引き返すことも大事ですが、毎回毎回、道に迷う度に引き返さなくてもよいのです。

むろん、わからなくなったら周りを歩いている人に聞けばいい。そしてストリートサインは常に視野に入れておく、というのは必須。

大きなものを目印にする。方角を定める。

とはいえ、あんまり居場所を見失う、ということもあんまりない模様。どうしてかな、と思って観察していたら、太陽の位置と時間からだいたいの方角を見出して今北の方に歩いてきたら西に向かえば帰れる、的な場所の把握をしていました。

また道端の道案内図を観る時も、方角を確認しておりました。そうか、方角か。ただひたすらまっすぐ行ったらいいってわけでもないのね。

大きな建物を目印にして、あの方向に行けば、宿に近づくはず!とか。Spontaneous Walk(気ままな散歩)と言っても、目印を常に持っておくことの大事さを再確認。

発想の逆転。むしろ、どんどん道に迷え!

さて場所は変わってベトナムに到着してすぐのハノイでのこと。宿には一週間以上滞在しているのんびりタイプの旅人もちらほら。着いたばかりの日、町をよく知っていそうな旅人Rに美味しいローカル飯(というかフォー)のお店を聞きました。

行き方を尋ねたところあそこの道を左に曲がって、次の角を右…とすごい速さで説明されたものの、なかなか頭に入ってこない。できたら地図で教えてもらえる?と聞いてみたところ、「なんで?」との返答。

ISHU「なんで、って。道に迷ったら嫌じゃない?」
旅人R「あー、もう。あのね、迷ったっていいじゃん。迷った方がいいよ。道に迷え!」
ISHU「(怪訝な顔で)道に迷え?」
旅人R「そう。迷ったほうが、道も覚えるし、面白い発見だってあるし、自分が探してた以上のものが見つかるもんだよ

まさに目からウロコ。ヤンキーでファンキーでちゃらい感じのお兄ちゃん(失礼)という印象だったのだけど(だって話し方が軽かったのですよ…)この一言で彼の印象はガラリとかわりました。

そっか。道に迷ったらいけない、と恐れてばかりいたけれど、道に迷う事で発見できることって、たくさんありますよね。捉え方に寄っては「道に迷う」ということはその町を深く知る絶好のチャンスでもあるわけです。

また別のエントリーで書こうと思っていますが、実際話してみたらしっかりとした旅哲学を持っている男の子で、弱冠二十歳ながら彼から学ぶ事は本当に多かったです。

そうして背中を押されて地図を持たずにふらりと宿を出てみた私。

面白そうな裏路地があれば、ふらりと曲がってみたり。ぐるぐる回って、道に迷う、初めてのベトナム。一件目のフォー屋さんは忙しすぎて注文を聞いてもらえず。しっかりするのよ、私!と自分を鼓舞しつつもさっくり次のフォー屋さんを求めて歩き続ける。

程なくしてこれまた狭い路地裏に感じのよいおばちゃんが営む美味しそうな露店を見つけ、出汁の効いた温かいスープと麺にお腹を満たされたのでした。

前例の旅人Tの教えに従い、道に迷ってもとりあえず前に進み、あらこんなところにも宿があったのね、ここのあたりは電気関係の店が多いのね。あらカフェがある。あら!ここにもカフェ!なんて思いながらもくもくと歩き続け、ついに見覚えのある名前の大きな道に辿り着き、無事に宿へ帰還。

帰ってきた時、「言ってたフォー屋さん見つかった?」と聞かれて「見つからなかった。道に迷った。でも別の、おいしいフォー屋さん見つけたよ。」と答えたら、ちょっと満足そうな顔で「言っただろ?」との答えがが返ってきたのでした。

実践・地図を見ずに歩く旅。

日中のひとり歩き。前述の彼らとの出会いによって「地図に頼り過ぎない旅」を町歩きのテーマに加えた私。(それでもやっぱり、地図はあると心強い。)一人旅最後の町マラッカでも「地図を見ないで歩いてみる。」を実行。

運河に沿って進んでみたり、路地裏を思いつくままウロウロ。途中地元の人に「迷ってるの?どこに行きたいの?」と心配されたりもしながら、あっちこっち歩きまわり、疲労して、涼茶を飲み、亀ゼリーを食し、元気に宿に戻ってきました。

ものすごーく自分では歩いたつもりだったのです。いえ、実際歩いた距離は、たくさんだったはずです。ところが帰ってきて宿にある大型の地図を見ながら今日私はどこを通ってきたんだろう、と反芻していたら!なんてことはない、ほんの目と鼻の先。

直線距離にしてみれば大した距離を歩いていなかったのです。それでも次は何がでてくるのかな?わくわく、どきどきの「小さな大冒険」でした。なんだか、幼いころを思い出します。

旅は人生の縮図、とはよく言ったものですが。

道を歩きながら、迷いながら、なんとなく人生もこんな感じなのかしら、と思ってみたり。ひとりひとり、違う人生。正確な地図なんて、ありませんよね。

いつだってガイドブック通りに進まなくてもいい。いつだって最短距離でたどり着かなくてもいい。行き止まりにぶちあたれば、引き返せばいい。

それでも歩き続けてれば、ゆくゆくは大きな道に出る。道に迷うこともあるかもしれない。でも、迷うことってそんなに悪いことじゃない。まっすぐ行っていたら見えなかったかもしれない、別の発見がきっとそこにはあるはず。

「起こったことすべてを楽しもう」というスピリットがあれば、「トラブル」も「わくわくする経験」に変わる。案ずる事なかれ。どーんと構えていれば、地図を持たない旅もなかなかいいものなのです。

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  • ISHU

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    ヒンディー語漬けだったインドヨガ修行以外に海外在住・留学経験はありませんが、TOEIC500点未満から915点(リスニング満点)まで英語力アップ。おすすめのTOEIC本はこちら(アマゾン)

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